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【1回抽出ドリッパー徹底比較】ハリオ「MUGEN」ドリッパーとメリタの「アロマフィルター」を比べてみた!

ケンケン
ケンケン
コーヒー好き薬剤師でJ.C.Q.A認定コーヒーインストラクター1級の資格を持つケンケンです。
今回は最近話題のハリオの新ドリッパー【MUGENドリッパー】と同じく1回抽出タイプのメリタの【アロマフィルター】を比較してみました

この記事は以下の人におすすめ

ハリオのMUGENドリッパーが気になっている

最近コーヒーを始めた

1回抽出タイプのドリッパーの興味がある

ハリオMUGENドリッパーとは

MUGENドリッパーは2021年3月にに発売された新商品です。
正式名称は「V60 1回抽出ドリッパー MUGEN」で、その名の通り注ぐお湯は一回だけで抽出できるドリッパーです。
ドリッパー内側に凸のリブがなく、ドリッパーにペーパーが張りつき星型の『溝』を伝ってゆっくりとコーヒーが抽出されます。
ホルダーは取り外せるので、スタンドにのせてドリッパー本体だけで使用することも可能です。

商品スペック

MUGENドリッパーは樹脂のものとセラミックの2つのタイプがあります。

商品詳細(↓樹脂モデル)

品名:V60 1回抽出ドリッパー MUGEN(VDMU-02-TB)
本体価格:880円(税込)
サイズ:幅142×奥行116×高さ94mm
口径:116mm
1~2杯用
材質:本体/AS樹脂 ホルダー/ポリプロピレン
原産国:日本
★計量スプーンは付属しておりません。

商品詳細(↓セラミックモデル)

品名:V60 1回抽出ドリッパー MUGEN(VDMU-02-CW セラミック)
本体価格:2,200円(税込)
サイズ:幅143×奥行117×高さ95mm
口径:117mm
1~2杯用
材質:本体/磁器 ホルダー/ポリプロピレン
原産国:日本
★計量スプーンは付属しておりません。

今回は樹脂モデルを購入しました。

ケンケン
ケンケン
なお、樹脂タイプとセラミック対応で抽出速度が違うようですね。
また機会があれば検証していきたいと思っています。

商品外観と特徴

V60同様に円錐タイプですがリブの形状が異なります。台座部分も非対称デザインです。

上から見たらリブが星形になっていることがわかります。
リブもV60に比べて浅いです。
お湯を注ぐと内側のスターライン(星形)の溝をつたって、ゆっくりと抽出される構造になっています。
この構造により蒸らしの必要はなく、1回注ぎ切りになっています。

持ち手が円すい部分には付いておらず台座部分が持ち手を兼ねている感じです。

裏面の様子。穴は小さめで突起がありません。

60と比較したところMUGENドリッパーの方が穴がかなり小さいです。
リブの高さもV60が高めになっているのに対してMUGENドリッパーはリブが低いです。
V60はリブの突起が見えているのに対してMUGENドリッパーはリブの突起がありません。並べて比べてみると全く違う構造になっています。
V60は早めに落とすことを目指し、MUGENドリッパーは遅めに落とすことを目指していてコンセプトが全く異なることから設計が違うのでしょう。

台座は取り外すことが出来ます。

メリタアロマフィルターについて

同じく、1回抽出タイプのドリッパーとしては従来からあるメリタが有名ですよね。
今回はメリタのアロマフィルターと比較していきたいと思います。

↓詳細は下のリンクからどうぞ♪

安定度で選ぶならこれ!【メリタアロマフィルター】その淹れ方や味は? 商品スペック メーカー型番:AF-M 1×2 サイズ:幅135×奥行117×高さ94mm 本体重量:92g...

淹れ方

公式でアナウンスされている抽出方法です

1.HARIO円すい形フィルター(02サイズ)をセットする。

2.中細挽きのコーヒー粉20gを入れ、お湯240mlを中心からうず状にゆっくり注ぐ。

※蒸らさなくてOK

3.完成!

実際に淹れてみた

今回はメリタのアロマフィルターと比較するため同時抽出しました。
上記方法で抽出していきます。

まずは湯通しを行います。ペーパーがぴったり貼り付きました。

MUGENドリッパーとアロマフィルターを同時に抽出するため90度のお湯240mlを2つ準備します。これを40秒かけてなるべく同じぐらいの速度で注いでいきました。

注ぎ終えたところ。どちらも湯溜まりができています。湯だまりができるということは味のブレが生じにくく、誰が注いでも同じような仕上がりになるということです。

落ち終わった時の様子。MUGENドリッパーは壁面に綺麗に粉が貼り付いています。

アロマフィルターは台形であることから場所によって厚みが違います。

結果

抽出完了までの時間

MUGENドリッパー 2分34秒
アロマフィルター  2分11秒 

コーヒーの雫が落ちなくなるまでの時間を計測しました。
MUGENドリッパーの方がコーヒーが落ち終える時間が20秒以上長く時間がかかりました。
アロマフィルターがパッと湯切れよく終わったのに対して、MUGENドリッパーは雫が長く落ち続けました。

続けてコーヒーの濃度を測定していきます。

MUGENドリッパーはTDS=1.20となりました。

アロマフィルターはTDS=1.12となりました。

ケンケン
ケンケン
MUGENドリッパーの方が抽出時間が長かったためか濃度も濃いものとなりました。

飲み比べてみる

↑MUGENドリッパーで淹れたコーヒーはどっしりとした味わいで豊かなフレーバーとコクを感じることができました。

↑アロマフィルターで淹れたコーヒーはライトな味わいでした。

ケンケン
ケンケン
どちらが美味しいというものではなく、好みで選べばいいと思います。
浅煎り、中煎りのスペシャルティーコーヒーはMUGENドリッパー、
深煎りで苦味が強いコーヒーはアロマフィルターの相性がいいと感じました。

まとめ

ハリオの新ドリッパーのMUGENドリッパーは1回抽出タイプで誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられるアイテムで特に初心者におすすめしたいドリッパーでした。
1回抽出でありながらゆっくり抽出することで豊かな香りとコクを引き出してくれます。
最近流行りのスペシャルティーコーヒーと相性がいいと思います。
樹脂タイプは値段も手頃なので一度お試ししてみてはいかがでしょうか♪

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