最近カリタのドリッパーを紹介しましたが、同じ台形フィルターとしてメリタのフィルターが有名です。メリタには以前からあるコーヒーフィルター、新しいアロマフィルターがありますが今回はアロマフィルターについて紹介していきます。
安定性を求めている
これからコーヒーをを始めたいと思っている
台形ドリッパーを試してみたい
商品スペック
- メーカー型番:AF-M 1×2
- サイズ:幅135×奥行117×高さ94mm
- 本体重量:92g
- 素材・材質:AS樹脂(アクリロニトリルスチレン)
- 原産国:日本
- 付属品:メジャースプーン
私が購入したのは2~4人用ですが、このほかに1-2人用があります。
外観と特徴
公式HPで特徴が紹介されています。
メリタの「1つ穴」方式。いつもおいしいコーヒーをつくれる決め手です。
通常のドリップ方式では、注ぎはじめは抽出スピードが速く、終わりの頃は遅くなります。さらに、3つ穴など抽出口が複数ある場合、抽出が終わりに近づくにつれてコーヒーが流れ出る方向が限られてくるので、ますます抽出時間のコントロールが難しくなります。
メリタのフィルターは、抽出口がひとつだけ開いている「1つ穴」方式なので、正確な時間で抽出されるように計算されています。一度に給湯できるので、何回かに分けてお湯を注ぐ必要はありません。
メリタの「1つ穴」フィルターは、理想的なスピードでコーヒーを抽出できるシステムです。豆の量とお湯の温度はコーヒーをつくる人の好みで調整し、湯量と時間はメリタのフィルターがコントロールします。
これで毎回、変わらぬおいしいコーヒーをつくることができます。
流体力学にもとづいて「おいしさ」を追求。理想的な抽出ができる合理的なカタチです。
a:フィルター角度 b:ミゾの深さ
ともに湯(水)を計算し、理想的なコーヒーの抽出ができるように設計されています。
C:フィルター底のミゾの流れを蛇行させ、最後の一滴まで、残らず抽出させます。
D:抽出口 メリタフィルターは1つ穴です。
メリタだけの杯数分目盛つき。フィルターで計れるから、正確です。
フィルターに杯数分の目盛りがついおているので、正確な量が抽出できます。
フィルターペーパーを透かして目盛り読むことができるので、抽出するコーヒーの量が正確に計れます。基準がはっきりしているので、抽出量が自然と決まってきます。いつも正確な量のコーヒーをつくることができるのが、メリタのフィルターです。
アロマフィルターではリブは上部まで入っています。
同じく、メリタの通常のコーヒーフィルター SF-M 1×2はリブは途中までになっています。
サイドには変わったデザインのリブが入っています。持ち手の様子
アロマフィルターでは穴の位置がすこし高く、注いだお湯が底で一旦溜まる構造になっているため、しっかり蒸らしができ、より深いアロマを引き出すことができます。
また、この構造により、ドリッパーを外さずに最後までお湯を落とし切った場合でも、底に雑味のある部分がたまるのでサーバーに落とさずに済みます。
計量カップも付属しています。1杯8gと他の計量スプーンよりも少な目です
淹れ方は非常に簡単
- フィルターペーパーのシール部を図のように折り、フィルターの中にぴったりとセットします
- 杯数分のコーヒー粉を入れ、お湯を少量注いで30秒ほど蒸らします
- フィルターの目盛りに合わせて杯数分のお湯を一度に注ぎます
蒸らした後、目的量まで一度に注ぎきったら、待つだけなのでハンドドリップの中でも一番簡単だと思います。
コーヒー豆の量の目安
125ml(1杯分)…8g
250ml(2杯分)…16g
375ml(3杯分)…24g
500ml(4杯分)…32g
実際に淹れてみた
純正のペーパー「メリタ エコブラウン 1×2」を使用します ペーパーはまず底を折ります 反対にしてサイドを折ります。 フィルターにセットします
まずは紙臭さを取るために、湯通ししました。ここは必須ではないので任意で行ってください。
サーバーにたまったお湯を捨てます。
コーヒー豆を中挽きにしてフィルターに入れました。
今回は2杯分抽出するので、16gの豆を使い250ml抽出していきます。
フィルターをトントン叩いて粉の表面を平らにをならします
少量のお湯をやさしく回しかけ、蒸らしを30秒行います。 蒸らしが終わったら、目的の量まで一気にお湯を注ぎます。
今回は2杯分注ぎました。
杯数の線はこの角度からは隠れて見えませんので、横から見て確認してください。
そのまま待ち、お湯が落ちきったら抽出終了。
3分20秒で抽出完了しました。
メリタ式は、浸漬法に近い抽出法なので時間がかかると思いきや意外と早く落ちた印象でした。 うまく抽出されると、粉がフィルター内部に均一の厚さでつきます。 お好みのカップに注いで出来上がり。
飲んでみて感じた事
メリタ式は浸漬法に近い抽出方法と理解していたのでしっかり濃いコーヒーができると予想していましたが思ったよりもすっきりした味に仕上がっていました。抽出時間も以外と短かったためあっさり目になったのだと思います。
濃度を測定してみたところ、TDS(コーヒー濃度)=0.97となり、SCAAが目安としているTDS(1.15~1.35)を下回る値となりました。
メリタ式は安定度、再現性が高いドリッパー
メリタ式はお湯を注げば湯だまりができて理想的な速度でゆっくり抽出されていきます。
誰が注いでも同じ味に仕上がりやすいのが利点です。
オートマチックに抽出されていくので安定性が抜群です。
安定性が高いということは、再現性が高いということになります。
また、再現性が高いということは、味の調節が容易であるという事が言えます。
今回のように、味が少し薄いと感じたら次回は豆の挽き具合を細かくする、豆の量を増やす、お湯の量を減らす等で調節することで理想の味に近づける事ができます。
良い点、悪い点のまとめ
- 安定性、再現性が高い
- 抽出が簡単
- 味を調節することで理想の味に近づける
- 穴の位置が上部にあることで雑味がサーバーやカップに落ちにくい
- 値段が安価
- 味の自由度が低い
まとめ