今回は円錐ドリッパーの中でハリオV60透過ドリッパー同様に有名なkono式の円錐フィルターについてハリオと比較しながらレビューしていきます。
コーヒーの味を自由自在に変えたい
しっかり目のコーヒーが好き
ハリオのドリッパーでは少し物足りない
コーノ式フィルターを試してみたい
ドリップを極めたい
特徴
コーノ式フィルターは元祖円錐型ドリッパーで、1つ穴です。
リブは下1/3から入っています。
これにより、上部はペーパーとフィルターが密着し、下の方は隙間が生まれますので、主に下部の方からコーヒーが抽出されます。
上部から底までリブが入っているハリオのドリッパーに比べてゆっくり抽出されます。
また、リブが下部だけにあるのはドリップの際に生じる雑味やえぐみが含まれる泡をカップに落とさないための工夫とのことです。
商品スペック
MDN-21 名門フィルター2人用 |
コーノ式円錐フィルター(プロ仕様)の2人用 抽出効率を改良したニュータイプです。 |
価格 約930円(2019年11月現在のAmazon価格)
MD-41 名門フィルター4人用 |
コーノ式円錐フィルター(プロ仕様)の4人用 抽出効率を改良したニュータイプです。 |
価格 約1200円(2019年11月現在のAmazon価格)
商品ラインナップ
様々な色のカラーモデルも有ります。
写真は赤ですが、この他に黄色、黄緑色、ピンク、白、黒、茶色等があります。
どれも原色系の色なので、個人的にはもっと淡い色のものもあれば良いなと思いました。
サーバー、フィルターセットの商品も有ります。
新シリーズ→MDK-21,MDK-41
リブをさらに短くして誰でもしっかりコーヒーの風味を抽出できるようにしたMDKシリーズを発売。環境ホルモンの出ない(ビスフェノールフリー)素材を採用し、安全性が高く、かつ、クラックの入りにく耐久性のあるフィルターとなりました。
専用のペーパーが手に入りにくい
専用のペーパーフィルターを売っているお店が極端に少ないです。(特に田舎)
近所に売っていない方は通販で購入するのが良いのかもしれません。
コーノ式のペーパー(2人用)は100枚入りの定価は税込429円。1枚約4.3円でハリオの(※1枚約3.6円)よりも少し高めです。
カリタのウエーブフィルター(※1枚約6.6円)よりは安価です
※ハリオ、カリタの値段は2019年11月現在でのAmazonでの販売価格参照
注)この記事を最初に投稿した時、コーノ用のペーパーはAmazon価格を参照し、100枚入りで1000円以上で販売されており価格が高いという見出しにしていたのですが、定価は税込429円であったたため倍以上の値段で販売されていましたのでご注意ください!
↓こちらは家にあった40枚入りです
他のドリッパーとの比較をするためにハリオのペーパーを用いました。
こちらも利用可能です。
コーノ式のペーパーの方が厚みがあり、フィルターによる味の違いがあるのかもしれません。
商品外観
私が所持しているのはMDN-21(2人用)とMD-41(4人用)です。
↓2人用 ↓4人用
使っているうちにクラックが入ってくる
上記写真をみてお気付きの方がいたかもしれませんが、こちらのフィルターを長らく使っているとクラック(ひび)が入ってきます。実際の使用に支障はありませんが、外観を損ねますので見た目を気にされる方がいるかもしれません。
気になる方はクラックが入りにくい素材になった新シリーズMDK-21,MDK-41をご購入ください。
ハリオのV60透過ドリッパーとの外観比較
ハリオのV60透過ドリッパーとの外観比較(2人用)
サイズ感は同じぐらいですがハリオの方がガラス製のため高級感があります。ハリオのV60透過ドリッパーとの外観比較(4人用)
リブの比較
ハリオは上から底まで螺旋状のリブが入っているのに対して、コーノ式は下部1/3に直線的なリブが入っています。
リブの高さもハリオの方が高く、コーノ式の方が低いです。
この構造の違いが味の違いを生みます。
穴の比較
2人用の比較
コーノ式の方が穴が狭いです。
4人用の比較
こちらは穴の大きさが同じぐらいです。
ハリオは1-2人用でも1-4人用でも穴の大きさが同じに対してコーノ式は2人用よりも4人用の方が穴が大きく作られているためです。
コーノ式はハリオに比べてお湯がとどまりやすい構造になっているため、抽出オーバーを防ぐためドリッパーの大きさに合わせて穴の大きさを大きくしているのではないでしょうか。
実際に使ってみた
サーバーは銘木ハンンドルシリーズのタモ材のものをCOFFEE AVENUEで購入しました。木目が綺麗でお気に入りです。使い込むごとに味も出てきます。
見た目もコロンとしていて可愛いです。写真は2杯用ですが、4杯用はもう少し直線的なデザインになります。
この他にもナラ、ウォルナット、ブラックチェリー、ケヤキなどがあります。
12gで150ml抽出していきます。 完成
ハリオよりもしっかり目に味が出ていました。嫌な苦味、えぐみはありませんでした。
他のドリッパーとの比較
浅煎りのエチオピア12gをカリタの電動ミル「ネクストG」で4の挽き目で20mlのお湯で」30秒蒸らした後、50mlずつ3回に分けて注ぎました。お湯は全て落としきらず、150mlに到達した時点でドリッパーをサーバーから外しました。
コーノ式フィルターは2分10秒で抽出完了しました。
同様に抽出した以前のデータを比較すると、ウエーブドリッパーは2分13秒、カリタの通常のドリッパーは2分31秒、ハリオのV60透過ドリッパーは2分04秒で抽出完了しました。
コーノ式はハリオよりもしっかり味が出ていてウエーブドリッパーよりもあっさりした味に仕上がりました。
味をまとめてみました。
- すっきり系で酸味が好き、苦味が嫌い→ハリオV60ドリッパー
- すっきり系でボディ感がある方が良い→ウェーブドリッパー
- もっとボディ感が欲しい、苦味が好き→通常のカリタドリッパー
- ハリオとウエーブドリッパーの間ぐらいの味が良い→コーノ式フィルター
なお、上記のまとめは通常の注ぎ方での比較ですので、コーノ式フィルターやハリオV60透過ドリッパーにおいてゆっくり注げばその分ボディ感や苦味を増やすことも出来ます。
コーノ式円錐フィルターの良い点、悪い点
- 自由度が高く注ぎ方で色々な味で抽出できる
- ハリオよりもしっかり目に入るため1杯取りでも抽出不足を起こしにくい
- 雑味が少ない印象
- ペーパーが高価で1枚10円以上する
- フィルター、ペーパー共に入手しにくい
- 長く使っているとクラックが入ってくる(新モデルで改善?)
- 自由度が高い反面、味を安定させるには技術が必要
- 樹脂製しかなく、素材が選べない
まとめ
お好みや状況に応じて使い分けると良いと思います。