
今回は私が長年愛用しているハリオV60透過ドリッパーについてレビューしていきます。
最近コーヒー店で見かけることも多くなってきましたよね
コーヒーの味を自由自在に変えたい
すっきり系の味が好みである
ドリップを極めたい
最近コーヒーを始めようと思っている
商品スペック
私は耐熱ガラス製の1-2人杯用のVDG-01Bと1~4杯用 VDG-02B、
セラミック製の1~2杯用 VDC-01W、
プラスチック製の1~2杯用 VD-01T、1~4杯用 VD-02Tを所持していますが、耐熱ガラス製の1-2人前用のVDG-01Bのスペックを記載します。
価格は2019年11月現在でAamzonで1000円ちょっとで販売されていました。(1-2杯用)
樹脂製のものはなんと300円台で購入できます。(2019年11月Amazon価格)

V60耐熱ガラス透過ドリッパー01B
世界で認められているV60ドリッパー
V型円すい形のペーパーフィルターは、珈琲粉の層が深く、珈琲粉に注いだお湯が円すいの頂点に向かって流れるので豆の旨味をしっかりと抽出できます。 透明の耐熱ガラス製なので、コーヒーを抽出する間も様子が見え、目でコーヒーを楽しむことができます。
特徴

ペーパーが安価で手に入りやすい
ドリッパーの種類が豊富
ハリオV60透過ドリッパーはガラス、メタル、銅、セラミック、樹脂等様々な材質のものがあり、自分の好みに合わせて選べます。
個人的に今欲しいと思っている商品です。
ガラス製がオススメの理由
私は、前述の様にガラス、セラミック、プラスチック製のものを所持しているのですが、ガラス製をよく用いています。
ガラス製は汚れが落ちやすいですし、持ち手を分解して洗えるので洗いやすいです。
煮沸消毒も可能です。
一方、樹脂製のドリッパーは綺麗に洗ったつもりでもコーヒー渋の様な物が付着して、茶色く変色していきます。長く使われる方はガラス製が良いかもしれません。
透明であるためリブに沿ってお湯が落ちていく様子も観察出来ます。
見た目も気に入っています。
商品外観
ガラスのドリッパー部分と樹脂で出来た、持ち手部分の2つの部品で出来ています。
持ち手の様子。人差し指で持つとちょうど良いです。これがあることで熱くありません。
ぐらつくことはなく、しっかり固定されています。
我が家では、S字フックに引っ掛けてぶらさげて収納しています。このドリッパーで特徴的な螺旋状のスパイラルリブが上から下まで入っています。
リブは高く、蒸らしを妨げないように設計されています。
ひねりを加えることでペーパーとドリッパーの密着を防ぎ空気が抜けることでコーヒーが膨らみやすいとのことです。

底面の様子。大きな一つ穴が空いています。
持ち手の部分は独特の形状をしていますが、これにより、透明ではない陶器製のカップでもドリップ中の水面が確認でき、目的の量まで目で確認しながらドリップをすることが出来ます。地味ですが便利なポイントです。
透明ではないカップの場合途中でドリッパーを上にあげて水面の確認をしなければらないのですが、この持ち手により確認できるためドリップに集中出来ます。
1-2人杯用のVDG-01Bと1~4杯用 VDG-02Bの外観の比較下の持ち手の部分は外れます。これは1-2人杯用と1~4杯用で同じサイズです。
これにより、ドリッパー部分はガラスだけになり、煮沸消毒可能です。実は2つとも出口の穴の径は同じです。
ガラスは十分厚みがあり、ガラス製品にしては頑丈な方だと思います。
透明でキラキラしていて美しさも感じます。
長年使っているのですが、汚れが落ちやすいため丁寧に扱えば綺麗さを保てます。

ガラス製と陶器製との比較
同じ1-2杯用ですが、陶器製のものの方が高さがあります。中のドリッパー部分の構造は同じです
実際に使ってみた
世界チャンピオンの抽出法「4:6メソッド」で抽出しました。
4:6メソッドは別の記事にもしています。

印象としては落としたお湯がどんどんサーバーの方に落ちていきます。
湯だまりが出来にくいため、基本的にはあっさり系に味になりますが、注ぎ方によって味を大きく変えることが出来ます。
ゆっくり落とせば、濃い味になり、早く注げばあっさりした味になります。

抽出完了。 あっさりした味に仕上がりました。
苦味が出きってしまう前に抽出完了している印象で、酸味を多く感じました。
コーヒーインストラクター目線での評価
コーヒーの味はお湯とコーヒーの粉の接触時間によって決まります。
ハリオV60透過ドリッパーの様に湯だまりが出来にくいドリッパーは自由度が高い反面安定性に欠けます。毎回同じ味にするには高い技術を要します。
味を自由に変えられるということは人によってはメリットにもデメリットにもなります。
自分で味をコントロールしたい方には適しているドリッパーだと思います。
他のドリッパーとの比較

カリタウエーブドリッパー、カリタ通常のドリッパーと比較してみました。
3つのドリッパーをなるべく同じ条件(浅煎りのエチオピア12g、ネクストG挽き目4、20mlで30秒蒸らし、150mlを3回に分けて注ぎ150mlに到達した時間を測る)で抽出した結果、ウエーブドリッパーは2分13秒、カリタの通常のドリッパーは2分31秒、ハリオのV60透過ドリッパーは2分04秒で抽出完了しました。
ハリオが一番早く抽出完了するためすっきりした味わいになりますが、ボディ感が少し物足りず、ろ過層の少ない1杯どりにおいて少し抽出不足になっているのではないかと感じました。
- すっきり系で酸味が好き、苦味が嫌い→ハリオV60ドリッパー
- すっきり系でボディ感がある方が良い→ウェーブドリッパー
- もっとボディ感が欲しい、苦味が好き→通常のカリタドリッパー
なお、上記のまとめは通常の注ぎ方での比較ですので、ハリオV60透過ドリッパーにおいてゆっくり注げばその分ボディ感や苦味を増やすことも出来ます。
ハリオV60ドリッパーの良い点、悪い点
- 自由度が高く、注ぎ方で様々な味に仕上げられる
- 比較的入手しやすい
- ペーパーも入手しやすく安い
- 樹脂製は300円台で購入でき安価に入手できる
- 様々な材質のものがある
- 洗いやすくガラス部分は煮沸消毒可能
- 安定性が悪く、同じ味にするには技術を要する
- 1杯どりにおいては抽出不足を起こす場合がある
まとめ