今回はトップバリスタが良く使用していたり、最近コーヒーショップで見かける事が多くなったクレバーコーヒードリッパーについてレビューしていきます。
忙しくなかなかコーヒーを淹れる時間がない
子育て中等でなかなか手が離せない事が多い
コーヒーの味が毎回変わってしまう
簡単なコーヒー器具を探している
クレバーコーヒードリッパーとは
クレバー コーヒードリッパー台湾発の商品で、2009年に、E.K.Int’l社から発売されました。
クレバー コーヒードリッパーは技術不要で誰でもおいしいコーヒーが淹れられる独自の構造を持ったドリッパーとして発売当時コーヒー通の間で話題になりました。
2021年現在でもトップバリスタやコーヒーショップでの愛用者も多い優秀なドリッパーと言われています。
コーヒーの粉をお湯に漬け込む浸漬法という抽出方法になります。
コーヒーの抽出方法には浸漬法と透過法があります。これについては別の記事にしていますので気になる方は以下のリンクからどうぞ♬
商品スペック
商品詳細(Lサイズ)
サイズ:173×135×145
本体重量:0.314
ドリッパー:PCTG樹脂 リリースリング:AS樹脂 コースター・フタ兼用:AS樹脂 バルブ(リング及びボール):シリコンラバー
生産国 台湾
付属品:コースター(フタとしても使用できます)
耐熱温度:102℃
最大抽出量:約400cc(豆40g/お湯500cc)
対応フィルター:カリタ103シリーズ
SサイズとLサイズがあり、私はLサイズを購入しました。
通常のクリアなブラウンのモデルのほかに、クリアなブラックのモデル、クリアではないブラック、ホワイト、レッドのモデルも販売されていましたので私はクリアなブラックのLサイズを購入しました。
↓私が購入したクリアブラックのLサイズ
↓通常モデルのSサイズ
通常モデルのLサイズ
商品外観
商品サイズ:173×135×145であるためそれなりに大きいです。
ただし、クレバーコーヒードリッパーについては大は小を兼ねますので普段2-3杯淹れる方はスペースさえ許せばLサイズをお勧めします。
逆に1杯しか入れないのであればSサイズでも良いかもしれません。
本体とフタ、コースターの3つのパーツに分かれます。
底面の様子。底にパッキンがありこれが弁の働きをしてコーヒー液がせき止められます。
逆さまにしたところ。底にあるプレートが上下に動きます。
底のプレートを押すとパッキンの間に隙間ができてコーヒーが落ちる仕組みになっています。
上の写真で出っ張っているパッキンを指で押すと底部のプレートが外れます出っ張っているパッキンは指でつまんで引っ張ると引き抜くことができます。
本体側のパッキンも取り外す事が出来ます。
パッキンは消耗品です。別売りで販売されており交換可能です。
使っているとパッキンがコーヒーの色に着色していき、においもついていきますので私は毎回外して洗うようにしています。慣れればそう苦ではありません。
クレバーコーヒードリッパーの特徴
クレバーコーヒードリッパー最大の特徴と言えば底にある機構です。
ドリッパーの底にシリコンでできた弁があり、通常閉じているのですが、押すと隙間ができてコーヒーが落ちる仕組みになっています。
最初にドリッパーにペーパーをセットしコーヒーの粉を入れます。
そこに規定量のお湯を注ぎ入れ、時間になったらサーバーやカップにドリッパーを置くことでコーヒーが下のサーバーに落ちていきます。
これにより、誰でも簡単に安定した抽出を行うことができます。
実際に淹れてみた
マニュアルに従って抽出していきます。
適正なお湯の量と抽出時間、抽出温度
Lサイズ→コーヒーの粉は530mlのお湯に対して33g
3-6分抽出して約400mlのコーヒーが出来上がる
Sサイズ→コーヒーの粉は360mlのお湯に対して22g
3-6分抽出して約300mlのコーヒーが出来上がる
※ただし、ここに書いている量を抽出するとお湯がドリッパーからあふれる寸前になりますので気持ち少な目が良いと思います。
挽き目は細挽きと書かれていますが、個人的には中細挽き~中挽き程度が良いと思います。挽き目はお好みで調節してください。
湯温は90-96℃、抽出中に温度が下がらないように蓋をすることが推奨されています。
手順通りに抽出していきます。
- ろ紙をセットしてます。必要に応じて湯通しをします
紙はメリタのエコブラウン4-8杯用を用意しました。
この大きいサイズのペーパーは販売店が限られる為探すのが大変でした。
ドリッパーを買う際に一緒にネットで購入するのが楽かもしれません。
カリタなら103シリーズです湯通しは必要に応じてとありますが、浸漬法の場合はお湯の温度が抽出効率に影響しますので、湯通しは必ず行った方が良いと思います。
また、ブラウンのみさらしのペーパーは紙のにおいが強めであるため、湯通しを行う事で味への影響を最小限にできます。
- コーヒーの粉を必要量入れる
今回は22gの豆を入れて300ml抽出していきます。 - 沸騰後少し冷めたお湯(96℃)をドリッパーに注ぎながらコーヒー豆を膨らませます
蒸らしが必要としている方もいますが、浸漬法という特性上、個人的には蒸らしは必要ないのではないかと思います。 - お湯を必要量注いだらフタをしてコーヒー粉をお湯に浸し3~6分ほどお好みで待ちます。
今回は4分待つことにしました。
コーヒーインストラクターのカッピングの手順に従い、お湯を注いだ後にスプーンで混ぜ合わせました
フタをして4分待ちます。 - 時間が経ちましたらクレバーコーヒードリッパーをカップまたはサーバーに載せます。
底のシリコンの弁が開きサーバーにコーヒー液が注がれます。
一気に落ちるわけではなく、ゆっくり落ちていきますので落ちきるのを待ちましょう。 - クレバーコーヒードリッパーをカップまたはサーバーから持ち上げるとコーヒー液が流れ落ちるのが瞬く間に止まり、美味しいコーヒーの出来上がりです
- お好みのカップに注いでお楽しみください
味は浸漬法特有の穏やかな味わいです。
良いところも悪いところも抽出されるので豆の品質が問われます。
クレバーコーヒードリッパーを使ってみて感じた事
抽出が圧倒的に楽だった
上記手順を見れば手数を踏んでいるように見えますが、実際にはコーヒーの粉にお湯を注いで放置しておくだけです。
ドリップのように付きっ切りで集中しながら抽出しなくても良いので片手間でコーヒーを淹れられます。
待っている間にカップの用意などもできます。
お子様が小さく手の離せないお母さまなどにもお勧めできます!
ドリップをあきらめていたシーンでもコーヒーを淹れられます。
安定性抜群
浸漬法の良いところですが、再現性が高くコーヒーの味が決まりやすいです。
例えば味が濃いと思ったら、次回挽目を粗くする、コーヒーの粉の量を減らす、抽出時間を短くする、湯温を低くするなどの調節を行えばいいのです。
反対に薄い場合はこれと逆にすれば良いです。
再現性が高いため理想の味に近づきやすいです。
フレンチプレスよりもすっきりして飲みやすい
クレバーコーヒードリッパーと同じ浸漬法での抽出器具にフレンチプレスがありますが、フレンチプレスでは微粉がメッシュを通過しますので、粉っぽくざらざらした舌触りが気になるのですが、フレンチプレスはペーパーでろ過するため微粉が通りませんので舌触りが滑らかです。
クレバーコーヒードリッパーではコーヒーオイルがペーパーに吸着してしまうため、その分すっきりした味わいになります。これはお好みの問題と思います。
シリコンの弁がしっかり機能して液だれが一切ない
シリコンがしっかり隙間なく接地するため液だれがありません。 底の部分にも工夫があって、ドリッパーを机などに置いたときに底の板が動かないようなっています。これにより弁が開かないようになっています。
洗うのが以外と面倒
抽出は楽なのですが、本体を分解して洗浄しなければならない為ここは通常のドリッパーよりも面倒な部分であります。部品の点数も多いです。
私はパッキンへのコーヒー浸透、吸着を減らすために使用後すぐにパッキンを洗浄するようにしています。
ただし、ペーパーを用いる事で、使用後もコーヒーかすの扱いは楽になります。
まとめ
良い点と悪い点をまとめてみました。
- 抽出が簡単で片手間にできる
- 安定性が高いためブレが少なく理想の味に近づきやすい
- 浸漬法と透過法のいいとこ取り
- フレンチプレスと違って微粉が通らない
- 液漏れしない
- 洗浄が面倒
- Lサイズの場合ペーパーが手に入りにくい(地域差あり)
- 販売店が少ない→インターネットを利用してアマゾンや楽天などのサイト
を利用するといいと思います
是非皆さんもお試しください
↓通常モデルのSサイズ
通常モデルのLサイズ