今回は今クラウドファンディングで話題となっているSANDBOX SMART コーヒーロースターをお借りすることができましたのでこちらについてレビューしていきたいと思います。
自家焙煎に挑戦したいと思っている
忙しくなかなか焙煎できない
焙煎に再現性を求めている
もちろん、アプリで細かく設定もできるのでベテランの方でも満足できると思います。
特に忙しい方や安定性を求める方に特におすすめの焙煎機だと思います
マクアケで大人気商品!!
SANDBOX SMART コーヒーロースターはクラウドファンディングのMakuakeで2021年2月9日に発売されました。
発売から約1か月にして(2021年3月16日現在)、目標金額の3331%を達成している大ヒット商品です。その実力やいかに?
SANDBOX SMART コーヒーロースターについて
台湾発のコーヒー機器メーカーSandbox Smartより発売されている商品で、
Makuakeの商品ページでは以下のように紹介されています。
- アプリで簡単焙煎!タップ操作だけで浅煎りから深煎りまで!
- 本格的な焙煎ができる電熱直火式!豆本来の芳醇な香りが楽しめる!
- 低騒音・低排煙・簡単メンテナンスで焙煎ライフがいつでも身近に!
コーヒー好きなら誰もが憧れる”自家焙煎”。Sandbox Smart Roaster(サンドボックス スマート ロースター)は簡単スマホ操作で誰でも本格焙煎ができるスマート珈琲焙煎機です。
スマホの簡単操作で、浅煎りから深煎りまで自由自在に焙煎!
STARTボタンをタップして、用意したこだわりの生豆を焙煎機に入れるだけ!
温度や焙煎時間などもカスタム設定できるので、これから焙煎を始めたいと思っている方から、こだわりの一杯を追求したい方まで、全ての方々のコーヒーライフをより豊かにするスマート珈琲焙煎機です!
Sandbox Smartについて
Sandbox Smartは、大のコーヒー好きである、劉志鴻さん(リュウ・シホン)が、同じくコーヒー好きという共通項で繋がった技術者と設立した台湾のスタートアップ企業です。
私の焙煎歴とこれまでの課題
私はこれまで3種類の焙煎機を利用してきた自家焙煎経験者です。
手煎り焙煎器「煎り上手」→S-100CR→トレンドアイファクトリー電動電気焙煎機という順に使用してきました。どの焙煎気も不満点が出てきて結局使わなくなってしましました。
↓「煎り上手」
課題→手が疲れるしチャフが散らかる
↓S-100CR
課題→火力の微調整ができない、豆の特徴が出にくい
↓トレンドアイファクトリー
ドラムが回転する音がするので子供が寝静まった夜間に使用できない
この辺の不満点が解消することを期待してSANDBOX SMART コーヒーロースターを使っていきます
商品スペック
焙煎量:100g
電圧 AC100V〜220V 50/60Hz
寸法 W:23cm×H:26cm×D:25.5cm
接続方法 Bluetooth
対応OS ios12.0以上、Android7.0以上
焙煎方式 電熱直火式
出力 最大600W
回転速度 最大30rpm
重量7.0kg
価格88000円(税込)→特価20%オフ適応時の価格(2021/3/16現在)
セット内容
今回お借りできた商品のセット内容です。
本体
冷却機ミトンと清掃用ハケ フレッシュロースター珈琲問屋様厳選の生豆コーヒー生豆(イルガチェフェ、コロンビアナリーニョスプレモ)
商品外観
サイズは26.0cm(縦)×23.0cm(横)×25.5cm(奥行き)でキューブ状の可愛らしいフォルムをしています。
17Lサイズの電子レンジの平均重量より約37%も軽く、そして横幅は約半分のコンパクトさを実現しています。
2Lのペットボトルと600lmのペットボトルとのサイズ感の比較
右下にはロゴが入っています。本体はマットな質感でインテリアにマッチしやすいと思います。右手側には吸気口があります。左側には排気口があります。
持ち手をには引っ掛かりがあり扉をスムーズに開閉できます。窓からは焙煎の様子が目視で確認できるようになっています。焙煎中の豆の経過を見れるのでありがたいですね。
奥からはLEDが照らされ確認しやすくなっています。
焙煎機の正面左下のボタンがあり、これを長押しすると、前回の焙煎設定(初回はデフォルトの焙煎設定)で焙煎が開始されます。ですが、メーカーとしては自由自在な焙煎をお楽しみ頂くため、専用アプリのダウンロードを強く推奨しています。
蓋は斜めに開きます。開き切ったところで止まるようになっています。
ドラムは持ち手を持って手前に引き出すと取り出せます。
ドラムの様子。右の碇の様な金具で本体に固定されています。
留め具を引っ張ると蓋が開きます。ワンタッチで開けます。蓋を開けたところ。中に攪拌用の羽が6枚入っています。これによりコーヒー豆がうまく攪拌されムラがでないような工夫がされています。
Sandbox Smart Roasterは電熱直火式を採用しています。
直火式は半熱風/熱風式と異なり、豆に直接熱熱を与えられることから、より豆本来の香りや特徴を引き出すことが可能です。
底には隙間が空いていて下のチャフ受けにチャフが入りやすくなっています
チャフが全て底のトレーに集まるので、面倒なチャフ掃除も簡単に行うことができます。
底には足があり熱が伝わりにくくなっています。この工夫があることで耐熱仕様ではないテーブルなどにも直接設置可能だと思われます。
ただし上部は側面は熱くなるのでご注意ください。
実際に焙煎してみた
まずはコロンビアナリーニョスプレモを中煎を目指して焙煎していきます。
生豆を最大容量である100g焙煎していきます。本体をコンセントにつなぎ暖機運転していきます。アプリと連動させていきます。
会員になることでできることが増えますので会員になった方が良いと思います。メールアドレスとパスワードを入れることで簡単に登録できます。手順にしたがって接続します。プリセットには100g浅煎り、100g中煎り、100g深煎り、100gスロー浅煎り、100gスロー中煎り、100gスロー深煎りがあります。もともとある中煎りは少し焼きが足りないとのことで改善版のプロファイルを提供いただきました。今回はプリセットではなくこちらの「中煎り改善版」で焙煎していきます。開始すると暖機運転が始まります。5分程度かかります。暖機運転中に豆の準備をします。
ドラムの蓋を開き豆を投入します。
暖機運転が終わったらアプリから音とバイブレーションで通知がありますのでカゴをセットします。この際やけど防止のためにミトンを使用します。
セット完了すると左下のマークをチェックし焙煎開始をタップします。
焙煎開始が始まります。音は思ったよりも少ないです。
動作音は70db未満となっており、焙煎中も通常の会話を難なく楽しめるレベルとのことです。かつ排煙も少ないです。後はオートでプリセットのプロファイルに従って焙煎が進行していきます。火加減の調節などは必要ありません。
ある程度焙煎が進むと豆がパチパチ音がしてきます。これが1ハゼですが、音が聞こえてすぐに「第1クラック」を押すのではなく、音が継続して音を立て始めたら「第1クラック」をタップしてください。(メーカー推奨)規定の時間の後に焙煎が完了します。
浅煎り、中煎りでは「第一クラック」で操作が完了しますが、深煎りは「第二クラック」のボタンが出現します。2ハゼ音が聞こえたときに同様に「第2クラック」をタップしてください。ガラスの窓から焙煎中の様子を見ることができ、豆が色付いていく様子が確認できます。
動作音はそう大きくはないためハゼの時の音も良く聞こえました。
ハゼる時の音は煎り止めのタイミングを知る上で重要ですので好ポイントです。
焙煎が完了したらアプリから音とバイブレーションで合図がありますので、速やかに冷却器で冷やします。
カゴが熱いためミトンを用いてカゴを取り出す必要があります。
冷却器は吸引式なのでチャフが散らからないよう工夫されています。
風量も強く、見る見るうちに熱が取れていきます。60秒後には手で触れるほどに急速に冷却してくれます。
この冷却器だけでも欲しいと思わせる良品です。
目的の中煎りに焼けました。
きれいにむらなく焼けています。
シワも良く伸びています
使用後は付属のハケで庫内のチャフを底のトレーに落としていきます。楽に掃除することができます。
底に溜まったチャフです。トレーを引き出しそのままゴミ箱に捨てることができるため掃除が非常に楽でした。
続いてコロンビアナリーニョスプレモを深煎りを目指して焙煎していきます。
深煎りの場合は1ハゼの時のタップに加えて2ハゼのタイミングでも2回目のタップする必要があります。
こちらもムラなくきれいに焼けました。
焦げ豆がわずかにみられましたがこれは深煎りにするとよく見られるものなので気になる方はピッキングして除いてください。
全体的にキレイに焼けています。黒くなりすぎずフルシティローストぐらいに焼けたと思います。
最後にイルガチェフェを浅煎りを目指して焼いていきます。
浅煎りは若干の色むらがありましたが、これは焙煎機によるものではなく豆の産地によるものではないかと思います。
エチオピアの豆は粒の大きさが大小バラバラである為、色のムラがばらつくのは良くあることです。ここで今回焼いた3種類の豆を並べてみました。左から浅煎り、中煎り、深煎りですが、良い具合に目的の焙煎度に焼けていると思います。
使って分かった良いポイント
圧倒的に楽
スマホのアプリで2-3回タップするだけで焙煎できてしまいます。これまでに苦労は何だったというほど簡単です。
今後焙煎を継続的に行っていくうえで重要なポイントで、気軽に焙煎が行えます。
再現性が高い
プリセットされているプロファイルで焙煎してくれますので火加減の調節なども必要なく再現性も高いです。
プロファイルをそろえて焙煎することは手作業ではかなり難しい事なのですがこれをオートでやってくれますのでありがたいです。
チャフが飛び散らず掃除が楽
自家焙煎珈琲においてチャフとの戦いになることが多いのですが当機では構造上庫外にチャフが飛び散ることはなく掃除も刷毛でシャシャっとすることであっという間に終わります。奥さんとの戦争になりにくいと思います(笑)
コンパクトな方で設置しやすい
本格的な焙煎機は大きくなりがちですが本機は26.0cm(縦)×23.0cm(横)×25.5cm(奥行き)と比較的設置しやすいです。
音の大きさも許容範囲
動作音は70db未満となっており、焙煎中も通常の会話を難なく楽しめるレベルです。ハゼる音も聞き取りやすいですので煎り止めのタイミングもつかみやすいです。
夜間に焙煎しても迷惑になりにくく、子供が寝てからも起こさずに作業できると思います。
煙が少ない
浅煎り、中煎りでは白煙を上げる感じはなかったですが深煎りではわずかに煙を感じる程度でした。ご家庭の換気扇で排気可能なレベルです。
ただし焙煎に伴うにおいは発生して、しばらく継続します。個人的にはこのにおいは好きで苦にはなりません。焼き菓子を焼いたような甘いにおいがします。
冷却器が秀逸
吸い込み方式でチャフが飛び散りません。風量も十分で冷却力もつよくあっという間に冷やしてくれます。この冷却器だけでも欲しいと思わせる優れたものです
アプリで細かく設定可能
プリセットされたプロファイルだけではなく、自分で温度やファンの強さ、ドラムの回転スピードを微調節できます。プロファイルを共有したりなど、拡張性もあります。
もう一つだなというポイント
価格が高い
現在の価格は20%オフ適応で税込み88000円。焙煎機の価格はピンキリですがもう少し安いと手が出やすいです。
しかしながら、冷却器セットと考えればむしろ安いのでは?とも思いました。
ガスの直火式に比べると香りが劣る
これは実際に使ったことがあるのでわかりますが熱源にガスを使うか電気による電熱を使うかで香りの出方に差が出ます。
電熱はガスの直火式に比べると香りが劣りますが、電熱直火式を採用していることから電気式の中では香りが出やすい方だと思います。
電熱による半熱風方式を採用しているS-100CRよりは風味が豊かでした。
家庭用焙煎機としては合格だと思います。
まとめ
もちろん、アプリで細かく設定もできるのでベテランの方でも満足できると思います。
特に忙しい方や安定性を求める方に特におすすめの焙煎機だと思います