コーヒー器具

【フラワードリッパー】は見た目だけじゃなく実力派!特徴を一番詳しくレビューします!

ケンケン
ケンケン
コーヒー好き薬剤師、J.C.Q.A認定コーヒーインストラクター1級の資格を持つケンケンです。
今回は円錐ドリッパーの中で最近大会優勝者や入賞者が多く使用していることで話題となった三洋産業さんから発売されているフラワードリッパーについてなるべく詳しく紹介していきます。

この記事は以下の人におすすめ

フラワードリッパーに興味がある

コーヒーの味を自由自在に変えたい

見た目のデザインにもこだわる

円錐形のドリッパーが好き

ハリオやコーノ式を持っている

商品コンセプト

商品コンセプトは「おいしいコーヒーをドリップしたい人のために」

ラワードリッパー販売している三洋産業さんは元々はペーパーフィルターのメーカーで、世界で最初に円すい型コーヒーフィルターペーパーを発売した会社です。

専門メーカーが長年の研究を基にコーヒーのうまみを最大限に引き出す形とデザインを追求したドリッパー」とのことで期待が高まります。

商品スペックと商品ランナップ

樹脂製と陶器製(有田焼)があります。
もちろん安心の日本製です。※↑写真は樹脂製(写真右)と陶器製(写真左)で、いずれも1杯用です。
1杯用と言いながら、2杯(300ml)程度までは対応していると思います。

↑その後、2~4杯用(写真右)を買い足しました。結構大きいので、2杯抽出の場合は1杯用の方が合っていると思います。

樹脂製のドリッパーには樹脂製の白色の計量スプーンもついてきます。
本体の耐熱温度は101度、メジャースプーンの耐熱温度は87度とのことです。陶器製のものにはそれぞれのカラーの合わせた計量スプーンがついてきます。
軽量スプーンは樹脂製です

樹脂製円すい
フラワードリッパー 1杯用

cup1 PFD-1  梱48入
¥660(税抜価格)
※白のメジャースプーン付き
個重量:80g
個寸法:W131×D102×H79
樹脂製円すい
フラワードリッパー 2〜4杯用

cup4 PFD-4  梱48入
¥720(税抜価格)
※白のメジャースプーン付き
個重量:116g
個寸法:W145×D116×H99
陶器製のものは定番の白のほかに、グリーン、ブルー、グリーン、ピンクがあります。
淡くカラフルで素敵な色です。こんなカラフルなドリッパーは他にないと思います。
有田焼円すいフラワードリッパー(ブルー) 1杯用
cup1 CFD-1BL  梱24入(800659)
¥2,800(税抜価格)
※同色のメジャースプーン付き
個重量:256g
個寸法:W125×D102×H82
有田焼円すいフラワードリッパー(ブルー) 2〜4杯用
cup4 CFD-4BL  梱24入(800598)
¥3,000(税抜価格)
※同色のメジャースプーン付き
個重量:359g
個寸法:W150×D113×H96

外観と特徴

外箱に特徴が書かれています。 

特徴1 フラワーリブ

「ドリッパー内部のリブを花びら形状にすることで、空気層ができ、布フィルターのようなふくらみを実現」
ネルドリップに近いものを目指しており、蒸らしの際の妨げにならないように設計されています。
リブは結構高さがあります。高さがあることで壁と紙の間に隙間ができるためスムーズに抽出され透過速度が早そうです。

特徴2 底リブ

「抽出部分にリブをつけたことでコーヒー液の道を確保し安定した味に。」
底の部分はギザギザしています。

1杯用と2-4杯用で穴のサイズが違います
試しに1杯用で3杯抽出してみましたが、抽出速度が遅く、抽出オーバーとなりましたが、2-4杯用では抽出速度が少し速くいい具合に抽出できました。

特徴3 円すい形

「ろ過層が深くお湯がコーヒー粉全体を流れることによりなめらかでコクのあるコーヒーを抽出」
他の円すい型フィルターと同様の特徴です。

特徴4 一体型ハンドル

「手にフィットして持ちやすいハンドル」
確かに他のドリッパーよりも指をかけるスペースが大きく持ちやすいです

↓本体はAS樹脂で厚みも十分にあり、他の樹脂製の他社のドリッパーの中でも頑丈な印象です。
AS樹脂は透明性が高い、耐熱温度が高い、表面が傷つきにくい、引っ掻きに強い、引っ張りに強い、衝撃に強い、加工や成形がしやすい、リサイクル性が高いという特徴がある樹脂です。

陶器製の外観と樹脂製との比較

樹脂製同様にエッジの効いたリブがついています。
このリブは型にはめて成型しているのではなく、一つ一つ削って作っているため角の立ったリブにできるとのことでかなり手間がかかっています。 エッジの効いた底リブもしっかりついています 樹脂製と並べてみたところ。
わずかに陶器製の方が大きいです。 重ねてみたところ。陶器製の方が大きく感じます。底の比較。少し穴の大きさが違う気がしました。

試しに人差し指を穴に入れてみました陶器製が第二関節まで入ったのに対して、樹脂製は第一関節までしか入りませんでした。
これは意図的ではなく、陶器製は手作りで作っている為、軸薬の加減で多少の誤差は生じるのではないでしょうか。 見た目で選ぶなら陶器製ですが、製品としての再現性で選ぶのであれば樹脂製がいいのかもしれません。

他の円錐フィルターとの外観比較

ハリオ(左)、フラワードリッパー(真ん中)、コーノ(右)いずれも1-2人用です。
サイズ感は同じですが、フラワードリッパーが一番頑丈そうです。 上から見たところ。
それぞれリブの形状が異なり、これが特徴の違いを生みます。 裏面から見たところ。ハリオ(左)とフラワードリッパー(真ん中)は同じぐらいのサイズで、コーノ(右)は穴がやや小さめでした。(写真はいずれも1-2人用)

2-4人用の底の穴の大きさは、フラワードリッパーの方が大きいです。
ハリオは1-2人用と2-4人用で穴の大きさが同じなのに対し、フラワードリッパーでは2-4人用で穴の大きさが大きくなっており抽出オーバーを防ぐ工夫がされています。

実際に使ってみた   

まず湯通しします。
リブのエッジとペーパーが触れている部分が花にように見えるためテンションが上がります。

同じcafecから販売されているビーカーサーバーに乗せたところ。
これだけでも絵になります。

美味しいコーヒーの淹れ方は商品の外箱に記載されています。

美味しいコーヒーの淹れ方

  1. 1杯分の量は約10~12gが目安です。必要杯分用意します
  2. 中心から「の」の字を描くように小さく一周、大きく1周ゆっくりと全体にお湯を注いだらいったん止めて蒸らします。
  3. 表面のふくらみが落ち着いたら中心部からゆっくり「の」の字を少しずつ大きくお湯を3~4周注ぎます

20gの豆を使い300ml抽出していきます。 ドリッパー側面の様子。
お湯がリブにそって落ちていく様子を見ることができ、視覚的にも楽しめます。

抽出完了。
抽出時間は3:11秒で、コーヒー濃度(TDS)は1.20となりました。
同じ円すい型のドリッパーであるハリオとコーノの間ぐらいの抽出時間になりました。

使ってみて感じた印象

まずコーヒーの味は、濃すぎず、薄すぎずコーヒーのいい部分を取り出せているという印象を受けました。
別の機会に店員さんにも聞いたのですが、抽出速度はハリオとコーノの中間ぐらいで、良いとこ取りと言われていましたので、ちょうどいい仕上がりになるのではないでしょうか。

ハリオでは物足りないけど、コーノ式では濃く入りすぎるという場合にフィットすると思います。

透過速度がやや早めのためにライトに仕上がりやすくフレーバーを楽しむことができます。
最近流行しているスペシャルティーコーヒーとの相性が良さそうです。

また、注ぎ方でかなり抽出時間の開きが出ることから、注ぎ方で抽出速度が変わる自由度が高いドリッパーであると言えます。

純正のペーパーフィルター推奨していますが、同社から発売されているアバカ円錐コーヒーーフィルター(上の写真)や、ロースト(焙煎度)別のペーパーフィルター(下の写真)を組み合わせることで抽出速度を微調節でき、違いを比べてみると楽しいと思います。

 

ケンケン
ケンケン
フラワードリッパーは見た目の可愛さとは裏腹に、出来上がるコーヒーは本格的な味で、自由度も高いため抽出技術を競う大会の優勝者や入賞者が多数使っているのも納得できるドリッパーでした。
我が家での出番も増えています。

まとめ

ケンケン
ケンケン
フラワードリッパーは味の自由度が高く、ハリオよりしっかり目、コーノよりはあっさり目に仕上がる傾向の為、誰でも美味しいコーヒーが出来るドリッパーです。
見た目もかわいいため、インテリアにもなじむと思います。
是非試してみてはいかがでしょうか♪

ロースト(焙煎度)別のペーパーフィルターは別の記事にしていますので気になる方は下のリンクからどうぞ♬

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