ハンドドリップの味を安定させることは非常に難しい事ですが、再現性を高めるには測れるものは測るというのが原則です。ハリオのドリップスケールを長らく使っていますのでレビューしていきたと思います。
ドリップスケールを探している
コーヒーの味を安定させたい
見た目にもこだわりたい
商品スペック
- 製品型番:VST-2000B
- 価格6000円
- 原産国 中国
- サイズ:幅120×奥行190×高29mm
- 本体重量:265g
- 材質:本体:ABS樹脂
- 計測範囲:2〜2000g
(MAX2000g 、 2-200…d=0.1g 、200-500…d=0.5g、 500-2000…d=1g) - 計測時間:99分59秒
- 抽出量と時間を同時に計測。V60ハンドドリップで重要な蒸らし時間と抽出時間をタイマーで計測。できあがりの抽出量も同時に管理できるので、いつでも安定した抽出ができます。
商品外観
マットなブラックカラーです。 ボタンは「START/STOP」と「ON/OFF/TARE」の2つのみです。
クリック感のある物理ボタンではなく押した感触のないボタンです。
個人的な好みもありますが、これは少し使いにくくマイナスポイントです。
無駄をそぎ落としたスタイリッシュなデザインでインテリアにマッチするのではないでしょうか。
実際に使ってみた
右側の「ON/OFF/TARE」ボタンを押して起動します。 0が表示され立ち上がります。この際に何か物を上に載せておくと初期化がうまくできずエラーになります。豆を計量します。
私はドリッパーに直接コーヒー豆を入れて計量しています。 その後右側の「ON/OFF/TARE」を押し、風袋引き(目盛りをゼロにする)を行います 20g計量しました。2~20gの範囲では0.1g単位で計測できます。 豆をグラインダーで挽きドリッパーを載せます。
この際、サーバーに直接ドリッパーを載せた場合、ドリッパーごとの重さをはかるため、実際の抽出量とサーバーに落ちたコーヒーの抽出量の間にずれが生じます。
ドリッパー内のコーヒーを最後まで落とし切らずに外す場合にはサーバーとドリッパーを離す必要があります。
ドリップスタンドを用いることで、サーバーとドリッパーが離れ、サーバーに落ちたコーヒーの量だけをダイレクトに測ることができます。
どちらがいいというわけではなく、自分の抽出スタイルに合わせて使い分けてください。
少量のお湯で蒸らし作業を行います。
お湯を注いだら左側の「START/STOP」を押し抽出時間の測定開始を行います。
ボタンを押したときにクリック感もなく作動開始の音もしない為、押せていない事が良くありますのできちんとカウントが始まっているか確認します。
抽出します。表示された時間で注湯のタイミングを計り、表示されている量を見ながらお湯を落としていきます。
完成。
味が薄ければ、次回抽出時間を長く、濃ければ次回抽出時間を短くしてください。
使って感じたイマイチな点
スタートボタンが作動していなかったことがある
先述したように、クリック感のある物理ボタンではない為押した感触がありません。
また、作動時に音がするわけではないので、カウントが始まっているか自分の目で確認するしかありません。
押したつもりで押せていなかった事が度々ありました。
物理ボタンではないにせよ、開始時に「ピッ」と音がするだけで押し忘れが激減できるのではないでしょうか。
表示の追従性が良くない
お湯を注いでから実際の量が表示が表示されるまでの時間のラグが結構あります。
抽出時、目的の量のお湯を超えてしまう事が度々ありダイレクト感に欠けます。
試しに、カリタネクストGの粉受けを置いて実際の重さが表示されるまでの時間を図った所1.5秒かかりました。ドリップという動的なものを計測するのにはラグが大きすぎると感じました。
試しに家にあったタニタのキッチン用スケールで図った所表示されるまで1.2秒とこちらの方がレスポンスが速かったです。さすがタニタです。
ハリオは「ドリップスケール」で販売しており、ドリップ用の専用の商品であることから、表示の遅れは改良すべきだと個人的に思いました。
レビューの満足度が高めなので、お金に余裕がある方はこちらのをお薦めします。
ドリップスケールの必要性
実は、キッチン用のデジタル測りとストップウオッチがあれば代用できますが、私個人としてはドリップスケールをおすすめします。同一画面内に時間と重さが表示される為目線の移動が少なくて済むのでドリップに集中できます。また、専用品を使う事で、「ドリップしている」感が強くなります(個人差あり)
以上の理由から、ドリップスケールの必要性は十分あると考えています。
ハリオのドリップスケールの良い点と悪い点のまとめ
- 値段が比較的安価で手に入れやすい
- 見た目がスタイリッシュ
- ドリップスケールを用いる事で味を安定させることができる
- スタートボタンにクリック感がなく、押した時に音がしない為、ボタンが押せているかわかりにくく押せていない事もある。
- 測りの追従性が遅く、目的の抽出量を超えてしまう事がある
総評
あるのとないとでは安定性に差が出てきますよ♫
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