最近カリタのウエーブドリッパーを使っているお店をよく見かけるようになりましたが、カリタにはかなり昔からある台形ドリッパーがあり、台形ドリッパーと言えばこのドリッパーを連想する方も多いと思います。
今回はこの台形ドリッパー改めてレビューしていきます。
これからコーヒーをを始めたいと思っている
台形ドリッパーを試してみたい
しっかり目の味が好きだが濃くなりすぎない方が良い
商品スペック
製品概要
JANコード:4901369 503019
本体サイズ(mm):113×92×63
本体重量:40g
化粧箱サイズ(mm):116×100×75
330円(本体価格:300円)
製品詳細
1~2人用
AS樹脂製
日本製
私が購入したのは1~2人用ですが、このほかに2-4人用、4-7人用、7-12人用のものまであります。
今回購入したのは安価な樹脂製ですが、陶器製や銅製のものがあります。
外観と特徴
カリタのドリッパーは三つ穴、雑味がでる前に、美味しさだけをドリップするのが特徴です。
三つ穴ドリッパー
抽き出したコーヒーをドリッパー内にためずに、自然に滴下させる3つ穴のコーヒードリッパー。
内側に伸びた長いミゾ
内側に伸びた長いミゾは、濾紙のはりつきをセーブして濾過を助け、コーヒーをサーバーへ導く役目をしている。
カリタの3つ穴はおいしさが違う
雑味がでる前に美味しさだけをドリップするのでカリタの3つ穴はおいしさが違う。
メーカー推奨の淹れ方
カリタ式 美味しいコーヒーの淹れ方
- はじめに、コーヒー濾紙(フィルターペーパー)は底と側面のチャック止めの部分を前後に互い違いに折り曲げ、ドリッパーに軽く押さえつけるようにぴったりつくようにはめ込む。
※コーヒーカップやドリッパーはあらかじめ温めておく - 人数分のコーヒーの粉を入れる。1人分(120ml)の標準量は約10g。
※1人分ならやや多めに、3人以上ならやや少なめがおいしさのコツ - お湯を粉全体が湿る程度に少しずつ注ぎ、30~40秒蒸らす。この蒸らしがおいしさのポイント。
また、ドリッパーのふちについた粉は落とさないようにする。
外側に注ぐと粉の表面の苦みが出やすく、薄いコーヒーになりやすい。
※水は蛇口から出したばかりの新しい水を沸騰させる - お湯は中心で小さく「の」の字を書くように注ぐ。
蒸らしが終わったら、人数分のお湯を5~6回に分け、粉をふくらませるように注いでできあがり。
豆の量の目安
人数分のコーヒーの粉を入れる。1人分(120ml)の標準量は約10g
2人分(240ml)なら約20g、3人分(360ml)なら約30gが基本レシピですが、豆の量が増えるにつれろ過層が厚くなり、お湯の落ちる速度が遅くなる為、濃くなる傾向になりますのでお好みで減らしてください。
実際に使ってみた
まずはドリッパーを用意します。 ペーパーフィルターは純正の「101」を用います。 ろ紙を折ります。まずは底をチャック部分に沿って折ります。
ひっくり返してサイド部分を折ります。 ドリッパーにペーパーをセットします。なるべく隙間がないようにしましょう。
湯通しします。
これにより、ドリッパーとサーバーの温度を上げておき抽出時の温度低下を防ぎます。
ペーパーフィルターの紙臭さを取る働きもあります。
湯通しが終わればサーバーに落ちたお湯を捨てます。
豆をセットします。今回は20gの豆を使い300ml抽出していきます。
中挽き~中粗挽きぐらいが良いのではないでしょうか。
今回は「カリタ挽き」と呼ばれる中粗挽きにしました。
ドリッパーの縁をトントンと叩いてコーヒー粉を平らにします。
湯温は92℃前後が最適とされていますが、お好みで調節してください。
まず最初に少量のお湯を粉の真ん中から注ぎ入れ円を描くように粉全体に回しかけ蒸らしを30秒行います。
蒸らしが終われば2投目を注いでいきます。
お湯は再度中心から外側に「の」の字を書くように注ぎ、ペーパー付近で折り返し中心に戻るようにします。ペーパーに直接お湯がかからないように注意してください。
5~6回に分け、粉をふくらませるように注いでできあがり。
雑味が混じらないように、ドリッパーの中にまだお湯が残っている状態でドリッパーを外しました。完成。
飲んでみて感じた印象
抽出時間はこれまでのほかの円錐ドリッパーと比較して長めになりました。
円錐ドリッパーよりはしっかりとした味の印象でしたが、3分40秒という抽出時間にしては濃すぎず、いい具合に抽出できていました。
カリタ式は一般的に言って「キレの良さが際立つ味わい」とされていますが、確かにキレが良いような気がしました。苦みはそれほど出すぎておらず、バランスの良い味の印象でした。
ウエーブドリッパーとの比較
最近ではウエーブドリッパーを店で見かけるようになりましたが、ウエーブドリッパーの方が抽出速度が速いです。そのためあっさり目に仕上がります。
カリタの通常の台形ドリッパーとウェーブドリッパーを同じ条件で比較してみたところ、ウェーブドリッパーの方が18秒早く抽出完了しました。
そのため、通常の台形ドリッパーはウェーブドリッパーよりもさらにボディ感が出て苦みも多くなる傾向でした。
抽出時間が長くなるということはその分渋みや苦味も出やすくなるということになります。
もちろん、これが悪いという訳ではなく、こちらの方が好きという方もいますのでお好みで選んでください。
初心者にお勧めな2つの理由
カリタの台形ドリッパーは円錐ドリッパーや、ウエーブドリッパーと比較して抽出時間が長く、抽湯時に湯だまりもできます。湯だまりができるということは注ぎ方による味のブレが起こりにくくなります
また、カリタの台形ドリッパーは普及率が高いためお近くのスーパーやホームセンター等で手に入りやすい上、値段も安価です。
以上の理由から、これからコーヒーを始めたいと言う方にピッタリだと思います。
まとめ