コーヒーインストラクター検定2級試験を受けたい
試験はどういった対策を行えばいいのか分からない
試験範囲
テキストと、講義で行ったスライド、カップテストの中から出題されます。
つまり、講義で行ったこと全てです。
問題形式はマークシート方式
選択方式なので、自分の言葉で言えなくても大まかに理解していれば解けます。
マークシートなので回答がずれないように、何回も見直しましょう。
↓試験結果です。無事満点をとることができました
2級の試験は落とすための試験ではない
直近の合格率
2級【37回】 94% 受験者 708名 合格者665名(内再試験合格者28名)
2級の検定試験の合格率は94%で、落とすための試験ではありません。
しかし、無勉で通るほど甘くはないと考えます。
基本的な知識ををしっかり押さえれば合格可能です。
私が行ったこと
テキストと授業でとったノートの読み込みの反復をひたすら行いました。
なるべく理解につとめました。
カップテストについては、2級は検体が無い為、講義の時に感じた味や特徴を思い出し把握しました。
試験を受けて感じたこと
2級の試験は基本的な知識を問う問題で、ひねりもあまりない印象でした。
あまり悩む問題もなく、すらすらと回答できました。
テキストと授業で行った内容を理解していれば問題は簡単な方だと思います。
筆記試験の押さえておきたい要点
試験範囲内で押さえておきたいポイントを私なりにまとめました。
出題傾向を絞れないため、範囲内は全般的に広く知っておく必要があると思います
地理問題は必出だと思いますので、主要栽培国の位置と格付け方法はしっかり押さえてください。
(講義の際の黒板に地理問題の解答例を張っていたのでおそらく必出だと思います)
特にマーカー部分は非常に重要な項目で、必ず押さえておきたポイントです。
2級の範囲
フォトストーリー
- 写真でコーヒー栽培から収穫するまでの流れ、病害虫に犯された病変部位の様子
- 未成熟果実(緑色の実)、完熟果実(赤色の実)、過熟果実(黒っぽい実)の外観
- 収穫方法の写真でイメージをつかむ
- 精選方法(非水洗式、水洗式)のイメージを写真でつかむ
- 選別方法の様子、順序を把握する
- 焙煎度について理解する(L値の暗記は必要ないが、ローストの順番は知っておくべき)
- 地理問題(主要産地の場所の把握)
商品名からコーヒーを理解する
- 植物学上の分類(アカネ科コフィア属エウコフィア亜属)
- アラビカ種、カネフォラ種についての違い(原産地、病気への耐性、自家受粉か、他家受粉か、気温、雨量などの違い)
- コーヒーベルトの緯度と主要産地の位置把握
- 収穫時期の把握(赤道に近い国→年2回収穫、赤道から遠い国→年1回収穫)
主要産地は大体の収穫時期をおおまかに理解しておく - コーヒー生産国については、生産量の多い国と順番を把握し、主な生産量1位の国を把握しておく(アラビカ種1位→ブラジル、カネフォラ種1位→ベトナム、水洗式アラビカ種1位→コロンビア)
- コーヒーチェリーの構造の理解
- 精選工程について理解する(手順、最終乾燥状態、採用している主な国)
- 非水洗式は100パーセント天日乾燥ではない(機械乾燥もある)
- 選別工程について理解する(選別方法と手順を理解する)
- 不完全果実とピーベリーの違い
- 格付けの理解
(細かい数値は覚えなくてもいいが、何によって各付けされるか、規格を覚える)
標高→中米各国、メキシコ
スクリーンサイズ→コロンビア、タンザニア、ケニア
欠点数→ペルー、エチオピア
欠点数とスクリーンサイズ→ブラジル、インドネシア、カリブ海諸国
各付けなし→イエメン - 特定銘柄について理解する
- 認証コーヒーについて理解する
- 焙煎方法を理解する。炭焼きコーヒーについて理解する
- ブレンドコーヒーについて理解する(目的、定義)
風味からコーヒーを理解する
- 焙煎による成分変化の概要を理解する(なくなるもの、かわらないもの、生じるもの)
→細かい数値は覚えなくても良い - プレミックスとアフターミックスの概要。メリット、デメリット
コーヒーをおいしく淹れるために
- ミルを選ぶポイント
- コーヒーの味を変える要因について理解する
- 抽出はどのようにして進むのかを理解する(順序、酸味成分と苦味成分の移動の特徴)
抽出温度や抽出時間、挽き目を変えるとどうなるか等) - ドリップの特徴、ドリップが難しい理由。味を変えるのはどうするのか理解する
- 浸漬(しんし)法について理解する。味を変えるのはどうするかを理解する。
- 粒度別にみた抽出時間と溶出量の関係について理解する
(細かいほど抽出早い。特に微粉。温度の効果は粒のサイズが大きくなるほど大きくなる) - サイフォンの特徴と、味を変える要因。味を安定させるには?
- エスプレッソの特徴を理解する
- 水出しコーヒーとアイスコーヒーの特徴、味覚の温度特性の理解する
コーヒーの美味しさを保つために
- 焙煎後のコーヒーの変質に大きく影響する要素(水分、酸素、光、温度、コーヒーの状態)のついて理解する。
- 包装状態について理解する。
- 保存状態について理解する
- 抽出液の変化を理解する
コーヒーの周辺知識
- フードファディズムについて理解する
- インスタントコーヒー(スプレードライ、フリーズドライ)の違いについて理解する
- リキッドコーヒー(コーヒー、コーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料水)の定義について理解する。缶コーヒーとPET入りコーヒーの製造の流れを理解する
実技試験対策
2級で出題される実技試験は講義の中で行った以下の4つの中から選ばれます。
- アラビカ種、カネフォラ種の違い
- 中煎りと深煎りの違い
- 水洗式と非水洗式の違い
- 新しい豆と古い豆の違い
この中で、中煎りと深煎りの違い、新しい豆と古い豆の違いはあからさまに分かるので、
アラビカ種、カネフォラ種の違い、水洗式と非水洗式の違いが分かれば大丈夫と思います!
アラビカ種、カネフォラ種の違い
アラビカ種→華やかで甘い香り、甘みと酸味がある味
カネフォラ種→麦茶のような香ばしい香りで重たい感じ、麦茶のような味
中煎りと深煎りの違い
中煎り→酸味と苦味のバランスがとわた味わい
深煎り→苦味とコクがある味わい
水洗式と非水洗式の違い
講義の中で水洗式はコロンビア、非水洗式はブラジルの豆の比較でした。
水洗式(コロンビア)→酸味があり、抑揚がある
非水洗式(ブラジル)→穀物のような香りで柔らかい。抑揚があまりなく穏やか
新しい豆と古い豆の違い
新しい豆→甘い香り、味切れがよく、酸味、甘みを感じる
古い豆→古いゴムや酸化したオイルのような香りで、嫌な味が残る。
まとめ
- 試験の範囲は2級講習会で行ったこと全て
- 2級の問題は基本的な知識を問う問題
- 地理問題は必出
- 回答形式はマークシート方式
- 出題する問題はおそらく毎年変わるため、全般的に広く知っておく必要がある。
試験のための勉強ではなく、将来の自分のためと思い、なんとか乗り切りましょう